歯列矯正に必要な期間とは?治療を早く終わらせるためのポイントを解説
2022.12.26
歯列矯正には「歯並びを美しく整える」「噛み合わせを改善する」といったメリットがありますが、
その反面で、長い期間がかかるのではないかと、不安に感じる人も多いでしょう。
そこで今回は、歯列矯正に必要な期間と、治療期間を早める為のポイントを解説いたします。
矯正治療をご検討の方は札幌市中央区のいとデンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。
歯列矯正の基本的な仕組み
まずは、歯列矯正でどんな変化が得られるのか、基本的な仕組みからご紹介していきます。
人間の歯には力を加える事によって、
- 力がかかる方向に歯根膜が伸縮する
- 歯根膜を正常な厚みにするための反応が起きる
- 歯槽骨の代謝により、歯が動く
つまりは、矯正器具を装着したことにより、弱い力が歯根膜に加わると、骨代謝を行う細胞の働きで、徐々に歯を動かす事が出来ます。
これらのメカニズムによって、歯列矯正による「噛み合わせの改善」「美しい歯並び」が実現します。
歯列矯正に必要な治療期間の目安
※歯列矯正に必要な治療期間は、個人差があり、歯を動かす距離と、今現在の歯の状態で変動します。 歯列矯正の治療期間の目安は部分矯正の場合、6~10ヶ月、全部の歯の矯正するならば、1年6ヶ月程です。 実際にどのくらいの期間が必要なのかは、歯を動かす距離によって変動はします。 距離が短ければ短いだけ、早く治療が終わりますし、距離が長い分だけ、時間がかかります。 その上、歯列矯正に必要な治療期間は、現在の歯の状態が大きく関係してきます。 「虫歯」「歯周病」などの症状が進行している状態では、矯正器具を着用する前に、治療が必要になります。 定期検診に行かれている方や、予防歯科に通っている方、歯並びが比較的に整っている方は、早めに矯正治療が完了します。
歯列矯正に時間がかかるのはなぜか
歯列矯正は、短い期間で完結する治療とは違います。年単位の治療期間が必要になるため、ここまで時間がかかる理由が分からない。という方もおられると思います。 歯列矯正に時間がかかってしまうのは、歯を動かす為の矯正機関と、動かした歯を固定する期間の2つが必要なためです。 歯列矯正で歯を動かす事に成功しても、そのまま放置してしまうと、必ず後戻りを引き起こしてしまいます。 元の状態に戻ろうとする力が強く働くことで、歯を動かしてしまうのです。 元に戻ろうとする力を阻止するために、歯を固定する期間も必要なのです。 歯列矯正の代表的な種類とメリット・デメリット 歯列矯正には3つの代表的な種類が存在します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は唇の裏に位置する歯に矯正装置を取り付けます。 これをワイやーで固定をします。適用範囲が幅広いので、大体の症例に対応が出来ます。
メリット
- 歯並びが悪い方も治療が可能
- 目立ちにくい透明や、白などの素材を選べる
- 取り外す手間が不要
デメリット
- 金属製の素材を選ぶと目立ってしまう
- ほっぺたに口内炎ができやすい
- 金属部分が口に当たって、痛みが出てしまう事もある
ワイヤー矯正を開始すると、食べ物を噛むときに痛みを感じる方もいますが、2週間程度で感じにくくなります。
裏側矯正
裏側矯正は裏側(舌側)部分を使用します。笑った際に矯正装置が目立たないので、若い方々からも人気です。 しかし、歯の裏側は表面よりも、構造が複雑になるため、ワイヤーを設置するのは高い技術を要します。 その為、価格も通常より高くなります。
メリット
- 矯正器具が目立ちにくい
- 唇に傷が付きづらい
- 取り外す手間が不要
デメリット
- 高い技術が要されるため、価格が高い
- 歯の表面の矯正よりも適用範囲が広い
- 慣れるまで、発音しづらい
矯正器具を目立たせたくない方に人気ですが、お口の歯の状態によっては、適用が難しいケースもあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は3種類の中でも、一番手軽な治療法です。歯の精密検査を行ってから、自分専用のマウスピースを作製します。 取り外し可能なため、非常に衛生面に優れ、歯の健康が気になる方におすすめです。 しかし、定められた装着時間を厳守しなければ、矯正に必要な期間が延びてしまいます。
メリット
- 取り外しが可能な為、歯磨きがしやすい
- 色が透明なので、目立ちにくい
- 金属アレルギーであっても装着が可能
デメリット
- 適用範囲が狭い
- マウスピースの手入れが必要になる
- 装着時間を自分で管理する必要がある
抜歯が必要となるケースに、マウスピース矯正は不向きです。歯並びや、状態によって、マウスピースの適用が左右されます。
まとめ
歯列矯正に必要な期間は1~3年が平均です。歯の状態や装着後の状態で個人差がありますが、短期間で完了させるのは極めて困難です。 少しでも短期間で終わらせるためには ・マウスピース矯正であれば、1日の装着時間を守る ・歯列矯正に必要な通院を先送りにしない ・歯のトラブルを避けるためにも、口腔内のケアは徹底する 歯並びやかみ合わせでお悩みの方は当院までご相談ください。