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2026/08/31 インプラント

インプラントで骨が足りない?骨造成の方法・費用・流れを歯科医師が解説

インプラントで骨が足りない?骨造成の方法・費用・流れを歯科医師が解説

「インプラントを検討しているけれど、骨が薄いと言われてしまった」「骨が足りないとインプラントは諦めるしかないの?」そんな不安を抱えている方は、実は少なくありません。

結論からお伝えすると、骨量が不足していても、骨造成という治療によってインプラントができるケースがあります。骨造成とは、不足している骨を補う手術のことで、適用できる方法はいくつかあり、骨の状態によって選択肢が異なります。費用目安としては、骨造成の種類や範囲によって治療費が変わるため、まずは歯科用CTなどによる精密な骨量の評価が大切です。

  • 骨造成とは何か・どんな種類があるか
  • 骨造成にかかる費用の目安と治療の流れ
  • 骨造成を受ける前に確認しておきたいポイント
📋 この記事の目次

インプラントで「骨が足りない」と言われたら

骨が足りないと言われた患者さまの不安とは

他の歯科医院でインプラントの相談をしたところ、「骨が薄いので難しいかもしれない」「骨の量が足りない」と言われ、途方に暮れている方がいらっしゃいます。歯を失ったことだけでもつらいのに、さらに「インプラントも難しい」と告げられると、選択肢がなくなってしまったように感じてしまうものです。

しかし、骨量が不足しているからといって、すぐにインプラントを諦める必要はないケースがあります。歯科医療の進歩により、骨を補う「骨造成治療」という選択肢が広く行われるようになっています。まずは正確な骨の状態を把握することがとても大切です。

インプラントに必要な骨の量とは

インプラントはあごの骨(歯槽骨)に人工歯根を埋め込む治療です。そのため、インプラントをしっかりと固定するには一定以上の骨の高さと幅が必要になります。一般的に、インプラント体の周囲に1mm以上の骨が残ることが望ましいとされており、骨の厚みや高さが不足していると埋入が難しくなります。

骨の量は歯科用CT(コーンビームCT)で三次元的に評価します。レントゲン写真だけでは把握しきれない骨の幅や密度も、CTによって詳しく確認できるため、精密な骨量の評価が治療計画の第一歩となります。

よくある誤解:「骨が足りない=インプラント不可」ではない

骨量が不足しているとインプラントが受けられないと思い込んでいる方は多いのですが、これは必ずしも正しい認識ではありません。骨造成という前処置によって骨を増やし、インプラントを埋入できる環境を整えることが可能なケースがあります。ただし、全身の健康状態や骨の吸収度合い、歯ぐきの状態などによって適用可否は異なるため、専門的な検査と診断が欠かせません。個人差が大きいため、まずは担当医に詳しく相談することをおすすめします。

骨が足りなくなる原因と骨量不足の仕組み

歯を失うとなぜ骨が減るのか

歯は噛む力を骨に伝えることで、あごの骨に適度な刺激を与えています。歯が抜けてしまうと、その部分への刺激がなくなり、骨は少しずつ吸収(溶けて小さくなること)されていきます。歯を失ってから時間が経てば経つほど、骨の吸収が進む傾向がありますので、インプラントを検討するなら早めに歯科に相談することが大切です。

Point 01 骨量不足の主な原因
歯の喪失による骨吸収

抜歯後に長期間放置すると、刺激を失ったあごの骨が徐々に吸収されます。特に上の奥歯の部分は、骨の吸収と同時に副鼻腔(上顎洞)が拡大することがあり、骨が薄くなりやすい部位です。

Point 02 骨量不足の主な原因
歯周病による骨破壊

歯周病が進行すると、歯を支える骨が細菌の影響で壊されていきます。重度の歯周病では骨が大きく失われるケースがあり、インプラント埋入前に歯周病の治療と骨の回復を行うことが必要になる場合があります。

Point 03 骨量不足の主な原因
外傷・腫瘍・先天的要因

事故による顎骨の損傷や、腫瘍の摘出手術後に骨が減少するケースがあります。また、先天的に顎の骨が細い・薄いという方もいらっしゃいます。これらの場合も、骨造成によって対応できる可能性があります。

骨の吸収が進みやすい部位

骨の吸収が特に起こりやすいのは、上あごの奥歯(大臼歯)の部分です。この部分は歯槽骨の上に上顎洞(副鼻腔)が位置しているため、歯を失うと骨が上下から吸収される形になり、インプラントを埋入できるだけの骨の高さが確保しにくくなります。下あごの奥歯も、神経(下歯槽神経)が骨の中を走っているため、骨の高さが十分でないと埋入位置の工夫や骨造成が必要になります。

骨造成の種類と特徴を詳しく解説

GBR法(骨誘導再生法)とは

GBR法(Guided Bone Regeneration)は、骨が不足している部分に骨補填材を填入し、特殊な膜(メンブレン)で覆うことで骨の再生を促す方法です。インプラントと同時に行う場合と、先に骨造成だけを行ってから後日インプラントを埋入する場合があります。比較的幅広い骨量不足に対応できる方法として、多くの症例で活用されています。

GBR法のメリット

  • 幅広い骨量不足に対応しやすい
  • インプラント埋入と同時に行えるケースがある
  • 骨補填材の種類が豊富
  • 実績が豊富な術式

GBR法のデメリット・注意点

  • 骨の造成量に限界がある場合も
  • 骨の安定まで数か月かかることがある
  • 膜の露出リスクがゼロではない
  • 追加費用が発生する(自費診療)

サイナスリフト・ソケットリフトとは

上あごの奥歯部分で骨の高さが不足している場合に行われるのが、上顎洞(サイナス)へのアプローチです。上顎洞の底の粘膜を持ち上げて空間を作り、そこに骨補填材を填入して骨の高さを増やします。

サイナスリフトは、骨の高さが特に不足している場合(目安として残存骨高さが5mm未満とされることが多い)に選ばれる方法で、外側から大きくアプローチします。一方、ソケットリフト(オステオトーム法)は、残存骨がある程度ある場合にインプラントの穴を通じて内側からアプローチする方法で、体への負担が比較的小さいとされています。どちらが適切かは骨の状態によって異なります。

サイナスリフトのメリット

  • 骨が非常に少ない場合でも対応できるケースがある
  • 骨の高さを大きく増やすことが期待できる
  • 上顎奥歯に特化した実績ある術式

サイナスリフトのデメリット・注意点

  • 手術の侵襲(身体への負担)が比較的大きい
  • 骨が安定するまで6〜9か月程度かかる場合も
  • 副鼻腔炎の既往がある方は要相談

骨移植(自家骨移植)とは

自分自身の骨の一部を採取して、骨が不足している部分に移植する方法です。自分の骨を使うため生着率が高く、大きな骨欠損にも対応できる可能性があります。採骨する部位はあごの別の部分(オトガイ部など)や腸骨(骨盤)などが使われることがあります。ただし採骨のための手術が別途必要になるため、体への負担と治療期間が長くなる傾向があります。症例によっては人工骨や異種骨(ウシ由来の骨補填材など)と組み合わせて用いることもあります。

骨造成治療は自費診療となり、インプラント本体の費用とは別に費用が発生します。また、全身疾患(骨粗鬆症の薬の服用・糖尿病・血液疾患など)がある場合は骨造成やインプラントが適さないケースがありますので、必ず事前の問診・検査でご相談ください。喫煙は骨の治癒を妨げる要因となることがあるため、禁煙への取り組みも治療成功に大きく関わります。

当院のインプラント治療について詳しく見る

骨造成を含むインプラント治療の流れ・費用をご案内しています。

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骨造成を含むインプラント治療の費用と流れ

骨造成・インプラントにかかる費用の目安

骨造成を伴うインプラント治療の費用は、骨造成の種類・範囲・使用する材料などによって異なります。以下はあくまでも目安であり、実際の費用は精密検査後に個別にご案内します。

治療の種類 費用目安 備考
インプラント(1本) 要問合せ 骨量・症例により変動
GBR法(骨誘導再生法) 詳しくはお問い合わせください 使用材料・範囲により変動
ソケットリフト 詳しくはお問い合わせください インプラントと同時施術の場合も
サイナスリフト 詳しくはお問い合わせください 大きな骨量不足に対応するケース
精密検査(CT撮影・診断) 詳しくはお問い合わせください 治療計画立案に必要

上記の費用はすべて自費診療(税込)となります。費用の詳細については、歯科用CTによる精密検査を行ったうえで詳しくお伝えします。まずはお気軽にご相談ください。

骨造成を含む治療の一般的な流れ

骨造成を伴うインプラント治療は、骨造成なしの場合よりも期間が長くなる傾向があります。以下は一般的な流れの目安です(実際の流れは患者さまの骨の状態により異なります)。

STEP 01
初診・精密検査・治療計画の立案

口腔内の視診・問診とともに、歯科用CTで骨量・骨密度を三次元的に評価します。全身疾患の確認や服薬状況の確認も行い、インプラント・骨造成が適応かどうかを判断します。その後、患者さまの状態に合わせた治療計画をご提案し、費用・期間についても詳しくご説明します。

STEP 02
骨造成手術(GBR法・サイナスリフトなど)

骨量の状態に応じた骨造成手術を行います。インプラント埋入と同時に実施できる場合と、骨造成を先行して行い骨が安定してからインプラントを埋入する場合があります。骨の安定には個人差がありますが、数か月程度かかることが多いです。

STEP 03
インプラント埋入・骨との結合(オッセオインテグレーション)

造成した骨が安定したら、インプラント体(人工歯根)を埋入します。その後、インプラントとあごの骨が結合するのを待ちます。この期間も個人差がありますが、一般的に数か月かかるとされています。

STEP 04
人工歯の装着・メインテナンス

骨との結合が確認できたら、アバットメント(土台)を取り付け、上部構造(人工歯・被せ物)を装着して治療完了となります。その後は定期的なメインテナンスでインプラントの長期的な維持を図ります。

骨造成を伴う場合の治療期間の目安

骨造成なしのインプラント治療に比べ、骨造成を伴う場合は治療期間が延びます。骨造成の種類によっては、骨の安定期間だけで6〜9か月程度かかるケースもあります(個人差があります)。全体の治療期間は1〜2年程度になることもあります。期間が長いと感じる方も多いですが、長期的に安定したインプラントを実現するために大切なプロセスです。治療期間中は義歯など仮の補綴物を使用しながら過ごすことが一般的です。

いとデンタルクリニックのインプラント・骨造成へのこだわり

札幌市中央区・西28丁目にあるいとデンタルクリニックでは、インプラントや骨造成治療に関して、患者さまが安心して相談・治療を受けられる環境を整えています。

  • 歯科用CT完備:骨の高さ・幅・密度を三次元で精密に評価し、リスクを事前に把握したうえで治療計画を立案します。
  • マイクロスコープ導入:肉眼では確認しにくい部分も高倍率で確認しながら治療を行い、より精密な処置が期待できます。
  • 院内歯科技工士在中・1dayセラミック対応:上部構造(人工歯)の製作も院内で対応できるため、よりスムーズな治療の流れをご提案できます。
  • 口腔内スキャナー(iTero)活用:型取りの精度を高め、治療計画の精度向上に活用しています。
  • 平日20時まで診療(水・木)・土曜診療:仕事帰りや通学帰りでも通いやすい環境です。

「骨が足りないと言われたけれど、どうすればいい?」と不安を抱えてご来院される方は少なくありません。当院では歯科用CTによる精密な骨量評価を行い、患者さまの状態に合わせた治療方針を丁寧にご説明します。骨造成が必要かどうか、どの方法が適しているかは、実際に検査をしてみないとわからないことも多いです。まずはお気軽にご相談ください。歯の専門家として、症状に合わせた最善の治療方法をご提案してまいります。

よくある質問(FAQ)

骨造成は保険適用になりますか?

インプラントおよびインプラントに伴う骨造成治療は、原則として自費診療(保険適用外)となります。ただし、外傷や病気による骨の欠損など一部の条件では保険適用になるケースがあります。詳しくは診察時にご確認ください。費用については精密検査後に詳しくお伝えします。

骨造成の手術は痛みが強いですか?

手術中は局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはかなり和らげることができます。手術後に腫れや違和感が出ることがありますが、個人差があります。当院では治療時の痛みを和らげる治療に徹底しており、処置後のケアについても丁寧にご説明します。不安な点はお気軽にお申し付けください。

高齢でも骨造成・インプラントは受けられますか?

年齢そのものがインプラントや骨造成の絶対的な制限になるわけではありませんが、全身の健康状態や骨の質・量、服薬状況などを総合的に判断する必要があります。骨粗鬆症治療薬(ビスフォスフォネート製剤など)を服用されている場合は特に注意が必要です。まずは精密検査と問診でご状態を確認させてください。お子さまからご高齢の方まで、患者さまに寄り添った診療をご提供しています。

📝 この記事のまとめ

  • 骨量が不足していても、骨造成によってインプラントに対応できるケースがあります
  • 骨造成にはGBR法・サイナスリフト・ソケットリフト・骨移植など複数の方法があり、骨の状態によって選択肢が異なります
  • 治療期間は骨造成の種類によって異なり、骨が安定するまで数か月かかることがあります(個人差があります)
  • 費用は骨造成の方法や範囲によって変わるため、歯科用CTによる精密検査後に詳しくご案内します
  • 「骨が足りない」と言われた方も、まずは専門医に相談することが大切です

「骨が足りない」とお悩みの方も、まずはご相談ください

いとデンタルクリニックでは、歯科用CTによる精密な骨量評価を行い、患者さまの状態に合わせた治療計画をご提案します。平日20時まで・土曜診療対応。完全個室でプライバシーにも配慮。当日予約・急患対応も可能です。

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監修医師プロフィール

著者写真

齋藤 布至(院長)

経歴
神奈川歯科大学 卒業
東京、神奈川の歯科医院にて研鑽を積む
西28丁目、エストラーダ円山にて、いとデンタルクリニック 開院
医療法人社団糸 設立

資格・所属学会:日本口腔インプラント学会、東京形成歯科研究会、日本歯科医師会、日本歯科訪問協会、日本美容歯科医療協会、日本アライナー矯正歯科研究会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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