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2026/03/30 コラム

マウスピース矯正中の食事注意点〜快適に過ごすための9つのルール

マウスピース矯正中の食事注意点〜快適に過ごすための9つのルール

マウスピース矯正中の食事、本当に自由なの?

マウスピース矯正を始めたばかりの方から、よくこんな質問をいただきます。

「食事のたびに外すのは面倒じゃないですか?」「外食のときはどうすればいいんでしょう?」

確かに、慣れるまでは少し手間に感じるかもしれません。でも、正しい知識があれば、マウスピース矯正中でも食事を楽しみながら、理想の歯並びを手に入れることができます。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と違って取り外しができるため、基本的に食事の制限はほとんどありません。ただし、装置の取り扱いや飲み物の選び方には注意が必要です。誤った方法で食事をすると、マウスピースの変形や着色、さらには虫歯のリスクが高まる可能性があります。

この記事では、マウスピース矯正中の食事に関する疑問をすべて解消し、快適な矯正生活を送るための実践的なアドバイスをお伝えします。

【ルール1】食事中は必ずマウスピースを外す

マウスピース矯正で最も重要なルールです。

食事のときは必ず装置を外してください。これは「インビザライン」や「クイックライン」など、どの種類のマウスピース矯正でも同じです。

なぜ外さないといけないのか

理由は大きく3つあります。

まず、マウスピースは非常に薄く、熱に影響を受けやすい素材で作られています。食事により大きな力が加わったり熱が加わることで、割れたり変形したりする可能性があります。マウスピースは治療計画に基づいて精密に作成されているため、破損してしまうとその後の治療に影響を及ぼすことにもなりかねません。

次に、マウスピースに色が付いてしまうリスクがあります。ソース、醤油、ケチャップなどの調味料、カレーライスやトマトパスタなどの色のついた食品をマウスピースを装着したまま摂取すると、マウスピースに色移りしてしまう可能性があります。色移りが原因となって歯を動かす機能が落ちるわけではありませんが、衛生面で良くありませんし、見た目も悪くなります。

そして最も重要なのが、虫歯・歯周病のリスクです。マウスピースを装着したままの食事で大きな懸念事項となるのは虫歯・歯周病のリスクです。マウスピースの中に食べかすが溜まり、お口の中をとても不潔な状態にしてしまいます。そのことにより、歯垢の増加、菌の繁殖を促進し、虫歯や歯周病になりやすくさせてしまいます。

もし外し忘れて食事をしてしまったら

万一、マウスピースをしたまま食事をしてしまった場合は、すぐに対応が必要です。

まず、すぐにマウスピースを水洗いするか、ウェットティッシュで汚れをきれいに拭き取りましょう。また、歯磨きやマウスウォッシュでお口の中をきれいにすることも忘れずに。マウスピースが割れる、亀裂が入る、変形するなどした場合は、すぐに歯科医師に相談してください。

【ルール2】飲み物は水以外NG

意外に思われるかもしれませんが、マウスピース装着中に飲んでいいのは基本的に「水」だけです。

着色の原因となる飲み物

お茶、コーヒー、ワイン、濃いお茶、コーラ、黒ビールなどは、マウスピースを着色させる代表的な飲み物です。これらに含まれる「タンニン」や「ポリフェノール」などの色素成分が、透明なマウスピースに沈着してしまいます。

特にコーヒーやワインは着色しやすいため、必ずマウスピースを外してから飲むようにしましょう。

虫歯リスクを高める甘い飲み物

清涼飲料水、ジュース、スポーツドリンクなど、糖分を多く含む飲み物も要注意です。マウスピースを装着したまま甘い飲み物を飲むと、糖分が歯とマウスピースの間に入り込み、虫歯の原因になります。

スポーツドリンクには注意が必要です。スポーツドリンクに含まれる糖分やクエン酸やアミノ酸などの酸は、長時間口の中にとどまると虫歯の原因となります。普段であれば、唾液の洗浄効果や中和効果が多少なりとも歯を守ってくれますが、マウスピース装着中は歯周辺の唾液の循環が弱くなりますので、その状態でのスポーツドリンクは虫歯のリスクを高めます。

熱い飲み物は変形の原因に

熱いコーヒー、熱いお茶、熱いスープなども、マウスピースの変形を引き起こす可能性があります。マウスピースは熱に弱い素材でできているため、熱い飲み物は必ず外してから飲みましょう。

どうしても外せない場合は、「なるべく冷たいもの・冷めたもの」「甘くないもの(ブラックコーヒーやストレートティー)」を飲むようにしてください。ただし、虫歯のリスクとなる「甘いもの」はやはり避けることをおすすめします。

【ルール3】1日20時間以上の装着時間を守る

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必須です。

食事や歯磨きの時間を除くと、装置を外せる時間は限られています。そのため、ダラダラと長時間食事をすることは避け、メリハリのある食生活を心がけることが大切です。

装着時間が足りないとどうなるか

装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びてしまいます。場合によっては、マウスピースが合わなくなり、作り直しが必要になることもあります。

外食の際も、食事が終わったらできるだけ早く歯磨きをして装置を再装着することで、治療計画通りに歯を動かすことができます。

装着時間を守るコツ

アラームやリマインダー機能を使うと便利です。食事の後、一定時間が経過したらアラームが鳴るように設定しておけば、装着し忘れを防げます。

また、マウスピース矯正を始めると、間食をしなくなった、ダラダラ食べがなくなったという声もよく聞かれます。矯正治療をきっかけに、健康的な食生活を手に入れることもできるのです。

【ルール4】避けた方が良い食べ物を知る

マウスピースを外せば基本的に何でも食べられますが、矯正中は避けた方が良い食べ物もあります。

硬い食べ物

お煎餅、スルメ、アーモンド、バケット、氷、飴玉、地方名産の硬いお菓子などの硬い食べ物には注意が必要です。矯正中の「前歯でかじり取る」動作は、前歯を前にひっぱってしまい、歯並びが乱れるおそれがあります。

また、硬い物を噛むと、顎の骨の代謝がさまたげられてしまい、矯正の歯の動きに悪影響をおよぼすことも。骨から外したお肉、芯から外したとうもろこしの粒や、硬い物でも熱や水を加えてやわらかくしているのであれば、噛んで食べてOKです。

粘着性の高い食べ物

お餅、キャラメル、ドライフルーツ、チューインガムなど、歯に付着しやすく糖分が多く含まれる食べ物は控えるようにしましょう。これらの食べ物は歯に付着しやすく、虫歯のリスクを高めます。

マウスピースをつけたまま飴を舐める・ガムを噛むと、マウスピースがずれたり外れることがあります。マウスピースをつけたまま飴を舐める・ガムを噛むことで必要以上の力が歯にかかり、矯正の歯の動きをさまたげるおそれも。

糖分の多い食べ物

糖分の多い食べ物は、虫歯のリスクを高めます。矯正中は特に虫歯になりやすいため、糖分の多い食べ物は控えめにしましょう。

野菜や牛乳など、一見すると糖分を含まないように見える物でも、糖質が含まれています。「これは糖分がなさそうだから、大丈夫」と自己判断しないよう、注意が必要です。

【ルール5】食後は必ず歯磨きをする

食後の歯磨きは、マウスピース矯正中の最重要ルールの一つです。

食事や間食後はすぐにマウスピースを装着する必要がありますが、その前に必ず十分な歯磨きをしてください。歯磨きを怠ったままマウスピースを装着してしまうと、虫歯リスクが高くなります。

フッ素入り歯磨き粉の活用

フッ素入り歯磨き粉を使用すると、虫歯予防効果が高まります。フッ素は歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。

デンタルフロスと歯間ブラシの重要性

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に除去することはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れもしっかり除去しましょう。

マウスピース自体の洗浄も忘れずに

マウスピース自体の洗浄も重要です。流水で軽くすすぐだけでなく、専用の洗浄剤を使って定期的に洗浄しましょう。ただし、熱いお湯は変形の原因になるため、必ず40度以下の水を使用してください。

【ルール6】外食時の対応を知る

外食時のマウスピースの取り扱いは、多くの方が悩むポイントです。

マウスピースを外すタイミングと場所

外食の予定があった場合、お家でマウスピースを外してからお店にいくと外している時間が長く、規定装着時間を守れなくなる可能性があります。できたら外食先で外したいですよね。

いくつかのパターンがあります。お店のトイレでマウスピースを外す方法は、一旦マウスピースを外すために席をはずさないといけませんが、事前に伝えておけば問題はありません。手洗い場もあるので外したマウスピースを水ですすぐことも出来ますので、清潔な状態でケースなどに入れることが出来ます。

個室や気の知れた人との外食であれば、その場で外すのが楽な方法です。ただし、マナーが悪いと思われる可能性があるので状況で判断してください。

他の場所であらかじめ外しておく方法もあります。わざわざマウスピースを外すために移動しなくて良いので、事前に外すタイミングがあれば1番楽な方法です。しかし、外して食事をするまでにどのくらい時間がかかるのかを把握する必要があります。

専用のケースに保管する

外したマウスピースは、必ず専用のケースに保管しましょう。ティッシュやおしぼりに包んでテーブルに置くと、誤って捨ててしまうリスクが高まります。つねにマウスピースを鞄にいれて持ち歩くようにしてください。

バックが小さくてケースが難しい場合には、ハンカチやティッシュにくるんですぐにバックに入れるようにしてください。

お酒を楽しむときの注意点

お酒に関しては、マウスピース装着時は飲むことを推奨していません。でも、マウスピースを外してお食事をしながら飲むときは好きなお酒(ビールやワイン、シャンパンなど)を飲んでも大丈夫です。

装着時間を過ぎたくない時は、一旦歯磨きをしマウスピース装着後、焼酎やハイボールなど無糖のお酒に変更する方法もあります。無糖のお酒ではありますが、就寝前にはきちんと歯磨きとマウスピースのお手入れをしてくださいね。

【ルール7】間食時も必ず外す

飴やガム、ちょっとしたお菓子でも、マウスピースは必ず外してください。

「少しだけだから大丈夫」と思って装着したまま間食すると、マウスピースの変形や着色、虫歯のリスクが高まります。飴やガムは砂糖を含まないシュガーレスの製品もありますが、砂糖を含まない製品でも、原則として、マウスピースを外しましょう。

タブレットはOK

ガムはマウスピース装着時はNGですが、タブレットはなめても大丈夫です。コンビニエンスストアなどで販売しているタブレットはキシリトールが50%ほどとなりますので、キシリトール60%以上の歯科専用のタブレットをおすすめします。

【ルール8】外出先での歯磨きができない場合の対処法

外出先で歯磨きができない場合もあります。

そんなときは、まず水で口をすすぎましょう。水で口をすすぐだけでも、食べかすをある程度除去できます。マウスウォッシュを使うのも効果的です。

ただし、これはあくまで応急処置です。できるだけ早く歯磨きをして、お口の中を清潔にしてからマウスピースを再装着しましょう。

【ルール9】定期的な歯科医院でのチェックを受ける

マウスピース矯正中は、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

歯科医師が治療の進行状況を確認し、必要に応じてマウスピースの調整や交換を行います。また、虫歯や歯周病のチェックも行いますので、定期的な通院を怠らないようにしましょう。

当院では、iTeroという口腔内スキャナーを使用しています。このスキャナーは歯や歯茎にレーザー光線を当てて正確な歯型データを採取するもので、患者様の負担が少ない検査を実現しています。採取した歯型を3Dデジタル化し、治療完了までの緻密な治療計画を立案します。

まとめ〜正しい知識で快適なマウスピース矯正生活を

マウスピース矯正中の食事は、正しい知識があれば決して難しいものではありません。

食事中は必ずマウスピースを外す、飲み物は水以外NG、1日20時間以上の装着時間を守る、避けた方が良い食べ物を知る、食後は必ず歯磨きをする、外食時の対応を知る、間食時も必ず外す、外出先での歯磨きができない場合の対処法を知る、定期的な歯科医院でのチェックを受ける・・・これらの9つのルールを守れば、快適なマウスピース矯正生活を送ることができます。

矯正中のルールは、すべてが歯を動かすために必要なものです。矯正中のルールを守ることが、理想の歯並びに近づく一歩になります。

いとデンタルクリニックでは、インビザライン矯正を主軸とした診療を提供しています。西28丁目駅から徒歩3分の好立地で、平日は20時まで、土曜日も診療を行っており、女性歯科医師が在籍しています。

マウスピース矯正に関するご質問やご不安がございましたら、ご遠慮なくご相談ください。質が高く、患者様にご納得していただける治療を提供することを目指しています。

いとデンタルクリニック

札幌市中央区北二条西28丁目

西28丁目駅から徒歩3分

平日20時まで診療・土曜日も診療対応

女性歯科医師在籍

あなたの理想の歯並びを実現するために、私たちが全力でサポートいたします。

食事の注意点を確認したい方へ

食事や飲み物のルールは、快適さだけでなく装置の管理にも関わります。初診では生活上の注意点や治療の流れ、費用の目安も確認できます。

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次の一歩

食事の取り方や外す時間に不安がある場合は、生活リズムに合わせた進め方を相談すると判断しやすくなります。

食事の注意点を相談する

【著者情報】


医療法人社団 糸 理事長/いとデンタルクリニック院長
齋藤 布至(さいとう のぶゆき)

札幌市出身。神奈川歯科大学卒業後、東京・神奈川の歯科医院で研鑽を積み、西28丁目・エストラーダ円山にて「いとデンタルクリニック」を開院。現在は医療法人社団 糸 理事長として、地域に根ざした歯科医療に取り組んでいる。
患者さま一人ひとりの気持ちに寄り添い、お子さまからご高齢の方まで幅広い世代に心をこめた診療を提供。生涯ご自身の歯で食べる喜びを支え、口腔の健康を通じて笑顔あふれる暮らしに貢献することを大切にしている。

所属学会・団体
日本口腔インプラント学会
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日本美容歯科医療協会
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